安田学園(東京都墨田区横網町、1923年(大正12年)創設)は、東京の下町両国の駅近くにある中学校と高等学校です。

学園の周りには、大相撲両国国技館、江戸東京博物館、横網町公園、旧安田庭園などがあり、屋上からは墨田川を挟んで都心が臨め、スカイツリーが眼前に広がります。

その屋上では養蜂を行い、蜂をはじめとする生物の研究を熱心に進めています。2019年と2020年には、世界80以上の国や地域から約1,800人の高校生が集まり、科学の自由研究を競うコンテストISEF(International Science and Engineering Fair、アイセフ)に、「マルハナバチの倍数化」、「セイヨウミツバチは人工甘味料を飲むのか?」と言った高度な蜂の研究でファイナリストとして参加もしているほどです。

2023年3月7日

2023年3月7日、卒業式を終えたばかりという3人の高校生が、理科主任で生物クラブ顧問の小島直樹先生と養蜂産業振興会の干場英弘理事とともにIVRY-Bの養蜂箱を組み立てました。

中川 翔さん(ハチノスヅリガ研究)、河野 洋さん(マルハナバチ研究)、高 子越さん(ミツバチ研究)

午後1時から始まった組立は、最初はマニュアルを見ながら慎重に始めましたが、慣れてくるとマニュアルも見ずに「これはこのハズだね」、「これは慎重にやった方がよさそう」などと進み、木工ボンドが乾くのを待つなどの時間がありましたが、手分けをして予定よりも早く午後4時10分にはほぼ完成しました。

箱から組立部品を取り出し確認する。釘は使わず木工ボンドのみを使用する。
始めは慎重に組立方法を理解する。 
慎重に木工ボンドで糊付けをする。ノリの量の感覚をつかむ。
断熱材をボンドで接着する。
二人で役割分担。
重ねたときにボンドがはみ出さないようにボンドを塗っていく。
ノリ面を張り合わせた後、木のクランプで締めてボンドが乾くのをまつ。
細い溝には、割り箸を使って塗ると上手くいく。
割り箸塗も手分けして進む。
更に細い溝には、爪楊枝を使いボンドを埋め込む。
最後のトップカバーの組立、一枚の真っ直ぐな合板ベニヤを慎重に丸めて溝にはめ込む。
巣枠を組立完成。巣礎は後からつけることに。3人の卒業生と小島先生。

工作すること自体が楽しい、工具を使わないで組み立てられるのがよい、接着剤が乾くまで合板を挟んで留めておく木製のクランプまで用意されていてよく設計されているとの感想が聞かれました。

割り箸や爪楊枝を使って木工ボンドをつけるときれいに出来ること、組立マニュアルの改善点、使用したボンドは2/3程であったなどのノウハウをイスラエルの開発元に伝えことにしてこの日の作業は終わりました。

時を見て巣箱に蜂群を導入する予定で、9月9日ー10日に予定の学園際では、広く一般の方にも見てもらう予定です。

7月15日

IVRY-Bへの蜂の導入を行いました。

東京の都心近くで蜂の分封群を得るのはリスクが高かったため、交尾後産卵をスタートさせた群をそのまま引越しする方法を試しました。


円形の巣枠の規格が通常の巣礎の半分の幅だったため、半分に切ったものを針金で固定して、引っ越ししました。

女王蜂もしっかり産卵しています。

11月19日

茨城県つくば国際会議場で開催の「BBE SUMMIT 2023」の全国学生養蜂サミットに参加、成果発表を行いました。北海道から九州まで、18の大学・高校・中学校が参加。

今年約115Kgのはちみつを収穫。9月に開かれた学校の文化祭では好評販売。今年の学生サミットの「はちみつ品評の部」には14校が参加。そこで見事に1位最優秀賞を獲得しました。

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